写真の専門学校って何学ぶの? 行く必要あるの? ニコンカレッジにて聞いてみました。
前回の続き、プロの写真家(カメラマン)とアマチュアの写真家の違いについてプロのカメラマン聞いてみました。
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気さくなプロカメラマンに、素人丸出しの質問をぶつけてみました。
絞りとか感度とかシャッター速度って本でも学べるじゃないですか。
写真の専門学校って一体何を教えてくれるんですか?行く必要あるんですか?
ホントに失礼な質問だよね、、ニコニコして答えて頂けました。感謝です。
まず、絞りとシャッター速度とISOについて、すごく丁寧に説明してくれた。
わざわざ自分のレンズ出して、絞るとこうやって羽が出てくるんですよ、と見せてくれた。
めっちゃ良い方だ!!と感動しました。以下、その方のお話。
1.絞りが分かると、何ができるようになると思います?
写真家:ピントの幅と後ろのぼかしがコントロール出来るようになりますよね!
絞りを開放すると羽は出てきてないから、たくさん光を取り込むことができて、速いシャッター速度もいけるようになります。
じゃあ、逆に羽が出てくるようにする(f値を大きくする)と、光を取り込む部分が狭くなってくるので、長い間シャッターを開けていないといけなくなりますね。
ここまで分かりますか?
私:ギリギリっす。。
2.シャッター速度
写真家:例えば川の流れを撮りたい時にはシャッター速度を遅くしますよね。
シャッター速度を速くしたいのであれば、たくさん光を取り込む必要があるから、f値は小さくしておきたいですよね。
逆にシャッター速度を遅くしたいのであれば、f値は大きくてもいいわけですね。
まずは、自分がどんな写真を撮りたいのか、これをイメージすることが大切です。
それに合わせてシャッター速度と絞りを、自分のイメージに合うように調節していくんです。
私:(なるほど、本も大事だけど人と話しながら、分からないところを分かるまで説明してもらえるメリットってものすごく大きい。と感じた。)
3.感度って言葉聞いたことあります?
写真家:これはISOていう数値で表されるけど、感度が高くなるとどういう写真が撮れるようになると思います?
そうですね、感度が高ければ少ない光でもモノを写すことができるようになります。
その分、ISOの数値が高くなると、画像が粗くなりますから、撮った写真をどの程度の大きさにするかということも考える必要があります。
ハガキくらいのサイズにしかしないのであれば、ISOをものすごく大きくしても良いわけですし、引き伸ばすのであれば、ISOの大きさは制限されるわけですね。
でも、自分が暗くてもこのモノが撮りたいんだというのであれば、ISO大きくしてもいいんです。
まとめ
写真家:100人いれば100人がそれぞれの感じ方で写真を撮るので、どれが正解なんて本当はないんです。
自分のイメージ通りにカメラを調整できるようになるために、写真の専門学校はあります。
感性は人それぞれですが、絞り、シャッター速度、感度、露出については、こうしたらこうなるという決まり事がいくつかあるんですね。
そのベーシックな部分をしっかり身に付けて、他の人がどのような感性で調整しているのかを学ぶために専門学校に通うんです。
それにフィルムの時代には、現像するという作業がすごく重要で、ここでも決まり事がたくさんあったので、専門学校で学んでおくことの優位性があったんですね。
写真は自分のイメージに限りなく近いものが出せるようになれば、いいんです。
別にマニュアルモードでなくても、絞り優先でも、シャッター速度優先でも、その時の自分の感性に近いものが出せるようにすればいいんですよ。
感想
すごく当たり前のことだけど、何か色々と覚えなきゃ、いろんな機能使えるようにならないと、、って焦ってた私にとっては貴重なアドバイスだった。
自分の撮りたい物をどう撮りたいかイメージして、カメラを調整して写真を撮る。
その為に聞き慣れない言葉も覚える必要があるし、決まりごとを覚えていく必要がある。
高級なカメラ本体買って、大三元揃えることがカメラマンになることじゃないんだな。
気持ち的に本末転倒になってた部分があった。
良いもの揃えたんだから、良い写真撮らなきゃ、みたいなね。
もっと自由に、自分の感じるままに、撮りたい写真、自分のイメージ近い写真を撮っていこうと思いました。